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麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

サッカーと料理!!

サムライブルーの料理人』

日本代表専属シェフについての本を読む

 さて。僕はこれでもいくらか本を読むほうなのだけれど。

 大抵の場合、小説以外だと作っている作品絡みの資料ばかりになっちゃうので、あまりブログで紹介っていう訳にもいかなかったりする。

 

 で。今回は。

 一応は作っている作品絡みで読んだけど、そこまで作品にどっぷり関わってくるわけではないので。

 西芳照さんの『サムライブルー料理人 サッカー日本代表専属シェフの戦いという本について紹介しようと思う。

 

 この本はタイトルからもわかるように。

 サッカー日本代表の専属シェフをしている方が、そのことについて書いたもので。

 サッカーについての本を読みたいけれど、今までサッカーに縁がなかった自分としては、自分が好きな料理の話という事もあって非常に読みやすい本だった。

 

 そんなこの本の中で。

 僕が一番気に入った言葉は「料理は世界共通のコミュニケーションツールである」というもの。

 

 この本の著者の西さんは本の中で何度か書かれていることによると英語はそこまで上手くないらしいのだけれど。

 それでも海外の調理スタッフとコミュニケーションが取れるのはお互いに「食べることに対する興味が旺盛である」からなのだそうで。

 

 結局。言葉や文化が違っても。

 同じ料理の道で生きている人間同士だと「食に対しての好奇心」で分かり合えるのかもしれない。なんて思い。

 読んでいて非常に興味を持った部分だった。

 

 食の場合食欲〉という生物が生きるのに最も必要な欲求の一つが関わってくる上に。

 料理人であれば〈知識欲〉などの別の欲求も絡んでくるので、この辺りの〈食べることに対する興味〉は相当強いものなのだろう。

 

 それとこの本は。

 スポーツ選手に海外で食事を提供するという事に関して、興味深い事がいくつも書いてあった。

 

 例えば。

 海外での調理の際に衛生面でどういったことを気を付けるのかは結構書かれていたし。

 試合前は胃に負荷がかかるものや、腹痛を起こす可能性があるものは出さないという事も書かれていた。

 

 また。選手の精神面の事を考え、料理も単に栄養のあるものを出すだけではなく。

 海外で食べると落ち着く、日本的な料理を作ることもあり。

 ラーメンお好み焼きを作ったこともあるというのは面白かった。

 

 確かに。

 旅行に行くならば現地の食事を楽しみたいという気持ちもあるけれど。

 試合をしに行く以上、慣れないものを口にするよりは、自分に馴染みのあるものを食べたほうが、精神的には良いのかもしれない。

 なんて、考えさせられた。

 

 ただ。一方で。

 ベトナムで教わったフォーは日本代表の選手たちにも好評だったという事も書かれていて。

 日本人の口に合うと判断すれば、現地の料理も取り入れていくという姿勢のようだった。

 

 それと最後に。

食はスタートの一歩にすぎないのだ。私はスタートを踏み切らせるために背中を少し押す仕事をしているだけだ

 という言葉が興味深かったという事も書いておこうと思う。

 

 この言葉。

 僕は著者の謙虚さが感じられて、中々素敵な言葉だなと思ったのだけれど。

 一方で、その一歩はきっと大きな意味のある一歩でもあるのだろうとも思った。

 

 多分。

 すべての料理は、人生の次のステップへ進むための最初の一歩なのだろうけれど。

 実際、食べたものが身体となり、エネルギーとなっている以上、そうであると言えると思うのだけれど。

 

 僕は料理を食べる際。

 あるいは作る際に、そういったことを考えていただろうか?

 なんて考えさせられる言葉だった。

 

 と、まあ。

 こんな感じで、色々と面白い内容だった本だったので。

 サッカー、あるいは料理に興味がある人は是非、読んでみてください。