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麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

世田谷美術館へ

美術

花森安治の仕事〉と〈ぜんぶ1986年〉を見る

久しぶりの世田谷美術館

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 さて、この日は小田急線の千歳船橋駅付近に用事があったので、帰りに世田谷美術館に来てみた。

 ここで今回行われていた企画展は花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼というもの。

 

 早森安治という人は暮らしの手帖の創刊者であり。

 最近だとドラマとと姉ちゃんで知られているらしいのだが。

 僕は残念ながらとと姉ちゃんは見ていない。

 

 だが。この展示会は結構楽しめたりした。

 

 特に気になったのはやはりというか料理に関しての記事が展示されているところで。

 展示にはカレー料理の紹介や、様々なソースについての話があったのだが。

 こういったところは読んでいて面白かった

 

 レシピについては。

 この本が書かれた当時はまだ日本では珍しく、手に入りにくい食材もあった関係で、現在、同じような料理を作った場合とは違う作り方になっているのだと思うが。

 その、いうならば昭和の味〉を再現してみるのも面白いのではないかとも思った

 

 なので、ショップで料理関連の本を買おうかと思ったら。

 一冊あたり3500~4000円したので、今回はちょっと手が出せなかった。

 

 また、ファッションや裁縫関係に関して。

 僕は今までこちらの方の制作はあまりしてこなかったので、知識はないに等しいのだが。

 今行っているヒーロースーツ制作は「型紙を作って、ウレタンを切り取り、貼り合わせて服にする」というようなものなので。

 この辺りと絡めて見ると結構面白かったりもした。

 

 後は『暮らしの手帖』の表紙について。

 絵として、どこか温かみのあるというか、ぬくもりのある感じがして結構気に入った

 温かみというと、昭和の工業製品も何かそういった雰囲気があるのだが……何故だろうか? この辺りは気になるところだ。

 

 で。この展示会と同時にこの美術館ではぜんぶ1986年 世田谷美術館の開館とともにという展示も行われていた。

 これはこの美術館が開館した年に制作された作品のみを扱った展示のようだった。

 

 作品として。

 抽象画も具象画もあり

 同じ抽象画でも絵具をゴテゴテと塗った感じのもあれば、フラットに塗ったのもあり。

 具象画も荒々しいタッチのもあれば、繊細なのもあって。

 同時代の様々な方向性の作品が楽しめたのがよかった。

 

 個人的にはまず福島秀子さんの五月の振動Ⅸが気に入った。

 全体的にはシンプルに見える抽象画なのだが、前に立っていると何やら妙な気持ちになってきて、絵に吸い込まれるというか、とにかく不思議な絵だった。

 もしかしたら自分が、こういった絵に影響されやすいのかもしれない。

 

 一方でスティーヴン・キャンベルという方の『ねずみ取り:動物園で飼育される動物たちの不能に基づく戯曲』という作品も気になった。

 こちらは具象画なのだけれど、何か不気味な感じの雰囲気がして、その上タイトルも意味深なので興味をひかれたのだ。

 

 ただ。

 家に帰ってからネットなどでこの作者や作品について、検索してもほとんどヒットしなかった。

 この作者の他の作品も見てみたかったし、この作品がどういった意図で描かれたのかも気になっていたので、ちょっと残念だった。

 

 そして更に。

 この美術館では小コーナーで北大路魯山人の作品とそれに料理を盛りつけた写真が展示されていた。

 

 魯山人の作品はあまり見た事がなかったが、この人物については興味があったので今回見ることができたのは嬉しかった。

 

 また、写真にとられている料理は。

 かぶ、セロリ、茄子、大根とそれだけならごく普通の食材なのだが。

 それが魯山人の器に、料理人の手によって盛り付けられているとやはり〈作品〉に見えるから面白かった。

 

 で。こんな感じで楽しめたこの美術館。

 自分の地元の町田市からだと小田急線一本で最寄り駅までは行けるので、また機会があれば行きたいと思っている。