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麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

『彼らが本気で編むときは、』を観る

て非常に良かった映画

テーマが実に興味深い

 さて、この日は『彼らが本気で編むときは、』という映画を観てきた。

 

 この作品はLGBTの中でも特にトランスジェンダーをテーマにした作品で。

 僕は知り合いに何人かそういった人がいるし、僕自身はLGBTではない代わりに社会の〈男性像〉と相性が悪いタイプの人間なので興味があって観にいったのだけれど。

 予想以上に、深い話で、観に行って良かったと思える映画だった。

 

 以下、ネタバレがあります。

 

 見る前、この作品で気になっていたのは当然、話の中心人物で、トランスジェンダーの女性のリンコだったのだけれど。

 一方で、見ている最中に気になったのは小学生のトモとその同級生のカイだった。

 

 特にカイは本人が〈自分は男だけれど、男が好き〉という人物なのだけれど。

 その母親がLGBTに対して差別的な人間で、結果として学校にも家庭にも居場所がなくなって追い詰められてしまうという展開は非常に胸にくるものがあった。

 

 一方のトモも母子家庭の一人娘なのだけれど。

 母親が勝手に男を追って家を出て行ってしまうという厳しい境遇にあり、こちらもこちらで泣けてくるものがあった。

 

 個人的に。

 自分の家庭もいろいろ問題があるので。

 

 子供が、親の都合で振り回されて不幸な目に合うというのは許せないため。

 見ていてトモにも、カイにも幸せになってほしいと思ったが。

 映画の雰囲気からして「おそらく映画中で彼女らの抱えている問題が解決はしないだろう」とは思っていたので、最後はどうなるのか、非常に気になりながら見ていた。

 

 一方で、最初に興味があったリンコだけれど。

 LGBTに対して無理解な人間によって被害を受ける場面もある反面、親や恋人は非常に理解ある人たちで、個人的には幸せそうでいいなあという方に受け取って観ていた。

 

 もちろん。回想シーンなどを観ると過去には非常に苦労しているのだろうけれど。

 少なくとも今は幸せなのだろうと感じた。

 

 他に、面白かったのはリンコが編み物で男根に見立てたオブジェのようなものを作っていて。それを煩悩の数である108作って燃やして供養するという話で。

 これに関しては実際にそういう表現をする作家さんがいてもおかしくないと思えるようなものだったので興味があった。

 

 後、作中でリンコがつくる料理が非常においしそうだった。

 どうやら飯島奈美さんというフードスタイリストの方がつくっているらしい。

 

 僕自身料理が趣味なうえに、特撮をよく見るので、以前からドラマや劇で使われる料理については興味があったのだけれど。

 今までこのフードスタイリストという職業についてはあまり詳しく調べたことがなかったので、ちょっと調べてみたいと思ている。

 

 にしても。

 この映画が上映された2月25日が自分の誕生日で。

 撮影場所が地元の東京都町田市だったうえに、自分の母校の側だったのは何かの運命を感じざるを得ないのだけれどね。