麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

回転は無限の力!!

STEEL BALL RUN』を全部読み直す!!

文庫版……ではないけれど

f:id:mugiryu:20170428084906j:plain

実はこの漫画の影響で、鉄球買って投げていたことがあります。

 

 僕は結構熱心に『ジにはまっていた時期があって。

 その時期が丁度第7部にあたるSTEEL BALL RUN(以降『SBR』と表記)が連載していた時期だったりするのでした。

 

 ただ。

 逆に連載中だったので、一気に読んだことはほとんどなく。

 第1部~第5部なら通して3回以上、第6部は確か2回程度は読んでいるのですが。

 このSBRはまだ一回しかすべて通して読んだことが無かったりしていました。

 

 で、そうすると。

 実は途中から話についていけなくなっていたりしまして。

 

 何せ通してと言っても「間に数か月空いた状態で」になる上に、実のところ途中からスタンド*1がかなり抽象的というか概念的なものになっていて、ついていき辛かったというのがありまして。

 

 特にシビル・ウォー*2からややこしくなり、D4C*3に至ってはなんだかよくわかっていなかったりしまして。

 

 ただ、このスタンド能力の〈複雑さのインフレ〉的なのはあえて狙ってやっているんだろうなぁってのがあって。

 

 おそらく単純すぎる能力になると、そこまで修羅場を潜り抜けてきた主人公たち、ジャイロやジョニィが「なんかヤバイと思わないだろうし。

 思うとマヌケに見えてしまうからそうなっているという感じで。

 後、『SBR』の途中から青年誌に連載を移行したことによって複雑な話に読者がついてこられると荒木飛呂彦先生が判断したのかとも思います。

 

 まあ、僕が「複雑なわかりにくい能力を意図的に出している」と感じるのは。

 D4Cチョコレート・ディスコが同時に登場している場面で。

 

 チョコレート・ディスコ*4の方が強いがわかりやすい能力なので、どうもこれはシンプルなスタンド」と「複雑なスタンド」を対比させているのだと感じたという事です。

 

 で。実は今回読み直しても。この辺りの話に理解できない点も多いのですが。

 一方で、例えばジョニィの過去や悩み*5が現れるシーンは非常にわかりやすく、しかも共感できるんですよね。

 

 つまり。わかりにくい状況に置かれていても彼らの気持ちは〈わかりやすいので、そこで読ませているのではないかと思いました。

 

 さて。登場人物と言えば。

 敵のボス的存在であるヴァレンタイン大統領

 

 すごいなと思うのは愛国心のためなら他者を犠牲にしても許される」という考えで動いていて。

 まあ、『SBR』連載終了後の状況を見ると「この段階*6でアメリカにこういう大統領がいる話を描いているとは」と感心させられます。

 

 まあ、僕は個人的には〈愛国心〉そのものは良いと思うのですが。

 それはあくまで〈世界を愛していて、その一部である自国も当然愛している〉であって〈他国や他者はどうでもいい〉ではないですね。

 

 で、この大統領との戦いと。後のディオ*7との戦い。

 面白いのは。大統領という「シナリオ上のラスボス」との戦いで西部劇的な一騎打ちを。

 一方、実際に「最後に戦った強敵」であるディオでは馬で走りながらの攻防戦をしているところで。

 

 これは舞台を「19世紀末のアメリカで行われている馬による大陸横断レース」にした辺りで。

 おそらく当初から「ラスボス戦でやりたいと考えていたシーン」だったのではないかと、個人的には思えるんですよね。

 

 また。大統領戦は何度も繰り返すあたりが第5部のディアボロ*8を連想させたりもして面白かったです。

 一方、ディオの最後ははやり、第一部の首だけになったディオを想像させる要素があって、こちらも面白いという……。

 

 まあ、こんな感じで、語れば色々あるという状態なんですが……ちょっと一気に書くのには長すぎるし、読むほうも疲れると思うんで。

 明日は、個人的に気に入った名台詞をいくつか紹介したいかと思います。

 

 では、よろしくお願いいたします!!

*1:ジョジョ』シリーズに出てくる超能力の名称。第6部までは〈側に立つ (Stand by me) 〉という意味だが、『SBR』では〈立ち向かう (stand up to) 〉という意味になっている

*2:相手の過去に捨てたもの(罪なども含む)で攻撃する能力

*3:Dirty Deeds Done Dirt Cheap。別名〈いともたやすく行われるえげつない行為〉。大雑把に説明すると〈パラレルワールド〉を行き来できる能力なのだが、細かい点で複雑な要素がある

*4:指示した座標にものを飛ばす能力

*5:そういえば、荒木先生かつて「悩む主人公は好きではない」というようなことを言っていた気がしますが、この『SBR』ではかなり悩んでいますよね。確か先生は『悩む力』という本にもコメントを寄せていましたし……気になっています

*6:2011年4月19日で連載終了し、次の第8部『ジョジョリオン』になっている

*7:ディエゴ・ブランド―。第1部と第3部のラスボスもディオ(DIO)だが、こちらはディオ・ブランド―。時を止めることで有名なのは第三部のDIOだが、『SBR』ラストの展開があるので、ちょっとややこしい

*8:イタリアギャングのボス。主人公の能力によって何度も死に続けるという状態にされた