麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

『SBR』の気になる台詞

SBR私的名台詞集&解説!!

こんなもんで あぁ~~イイッすかねェェェェェ~~と*1

 さて、昨日の記事に引き続き『STEEL BALL RUN』(以降『SBR』と表記)について。

 今日は名台詞を中心に、自分的な考えを追加して紹介したいかと。

 

 では、早速行きましょう!!

 

真の『失敗』とはッ! 開拓の心を忘れ!  困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちのことをいうのだッ!(第1巻)

 

 やはり、最初を飾るのはスティール・ボール・ランレース主催者であるスティーブン・スティールの台詞がふさわしいかと。

 自分が何か新しい事を始めようとするとき、やはりもし上手くいかなかったらとか途中で諦めたらとも考えるのですが。

 そういう時はこの台詞を思い出して、結構頑張ったりもしています。

 

 まあ、そもそもジョジョの奇妙な冒険*2というタイトルだけあって、冒険しないものは〈失敗〉という扱いになるのかもしれませんが。

 

 そういえば、歴代の『ジョジョ』の悪役のボスクラスには「現状維持」を目指していたりするタイプも多いし。逆にラストが現状維持状態になってしまうボスも多いですよね。

 

必要ない この脚のみで大陸を横断して優勝する(第1巻)

 

 これは個人的に気に入っている名台詞で。

 アメリカ先住民のサンドマンが馬のレースであるスティール・ボール・ランに参加する際、馬について尋ねられて返した台詞です。

 

 実は僕自身の趣味がランニングウォーキングで。

 いつか徒歩旅行で「五街道制覇」や「四国八十八か所巡礼」「日本縦断」をしたいと考えており。実際、箱根湯本から島田まで東海道を4日間通して歩いたこともあるのですが。

 日本中(あるいは世界中)を旅すると言ったときに「免許も持っていないのに何で行くんだ?」と言われたら似たような台詞を言いたいかな……と、思っています。*3

 

オレのは『技術』だ 人間には未知の部分がある(第4巻)

 

 ジャイロ・ツェペリスタンド使いであるマウンテン・ティムの能力について尋ねた際に、逆に自身の鉄球の回転について聞かれて返した台詞。

 僕は「そんなことが自分にできるのか?」と考えたとき。

 未だに僕は自分の身体を使いこなせてはいない。つまり、そこを使えればまだいける」と考えていて、そのヒントがこの台詞だったりします。

 身体というのは全身は勿論、脳に関しても完全に使えているわけではないので、そういった点でも「人間の未知の部分」の可能性はあるかと。

 

 ところで、このシーンの後、別の場面でティムは「おっと会話が成り立たないアホがひとり登場~質問文に対し質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか? マヌケ」と敵に向かって言うシーンがありまして。

 お前も質問に対して、質問していたじゃねーか!!

 とツっこみたくなるのですが。

 案外ティム自身は謙虚に「自分はマヌケ」と思っていたのかもしれません。

 

 あと、これに関連して。人間の技術に対しての台詞には。

 第1部でディオが波紋戦士*4であるダイアーの身のこなしを見た際に「人間というものは修業しだいでこういう不思議な身のかろやかさも体得できるのかと言っているものがあるですが。

 

 技を使っている人物が〈噛ませ犬〉として有名になってしまったキャラだけに(そして、具体的な技ではなく単に分身みたいに見える演出だけだったこともあり)あまり名台詞としてこちらが認識されていることはない気もします。

 

「納得」は必要だッ!『納得』は『誇り』なんだ!「誇り」のためなら命を賭けれるぜッ!(第4巻)

 

 過去回想においてネアポリス王国で死刑執行人を務めていたジャイロが納得のいかない件に関わる際に口にした台詞。

 

 現代社会の抱える課題の一つ、過剰労働なんですが。

 これで精神を病む理由って単に働き過ぎの疲れが精神にも来るってだけではなく、「俺はいったいなんのために働いているのか? 何のために生きているのか?と分からなくなることもあると思うんですよね。

 

 つまり、納得できない仕事や人生を送っているため、当然仕事や人生に誇りが持てない事が、精神的ストレスの一因ではないかという事です。

 そりゃあ納得いかない仕事に命賭けさせられていたら誰だって嫌だろうなぁ……と。

 

 これ、特に「「納得」は必要だッ!」の部分。

 立場が上の人間に、無茶な仕事を押し付けられたら言ってやりたい台詞でもあります。

 まあ、納得いく仕事だからといって命賭けていいかは知りませんが。

 

ようこそ...『男の世界』へ...(第9巻)

 

  ジャイロとジョニィ達を阻む、ガンマンであるリンゴォ・ロードアゲインが発した台詞。

 このリンゴォという男は決闘を神聖視していたりと、このSBRの時代においても古い価値観の人間なのですが。

 しかし、その価値観には魅力もある訳で、古い価値観が単なる間違いだとは言えないと感じさせる人物でした。

 

 この台詞について面白いのは、ここで活躍していた人物の一人が実は女性だったという事で。

 おそらく、リンゴォがどう判断するかはわかりませんが、ここでいう〈男〉は性別の意味ではなく、あくまで生き様としての〈男〉なのだろうと。

 

帰る所が欲しかっただけさ旅に出たら帰る場所がな(第9巻)

 

 カウボーイのマウンテン・ティムが死ぬ際に言った台詞。

 僕自身、先述したように徒歩旅行が趣味で。将来は一年の半分を放浪の旅にできたらいいなと思っているのですが。

  放浪しているからといって帰る場所がいらないかといえばそうではなく。

 物理的な居場所というより、精神的な意味での居場所として〈帰る場所が欲しいっていうのはあります。

 

 まあ、これに関しては第18巻の作者コメントで「帰る場所と意味」について触れているのですが。

 やはり、欲しいですよね。旅人なら帰る場所が。

 

少しずつ、少しずつ、「宿命」がぼくを気づかないうちに取り囲んで……ぐるぐると縛ってすぐに逃げられないように……そして希望で一瞬だけ喜ばせておいて…最後の最後でぼくを見捨てるんだ…(第10巻)

 

 ちょっと長いですが。ジョニィが窮地に追い込まれた際に過去を回想しながら考えていた台詞。

 これはわかる気もするというのがあって。

 確かに人生では「これで問題が解決できる」と思ったとき、あと一歩で何か重大な事件が発生して、失敗することがありますので。

 

 しかも、そのタイミングで事件が起きて計画が難航しそうになると、今まで「上手くいっているから」というだけでついてきた人たち見捨てて行ってしまい。

 協力者がいなくなって、結果として失敗してしまうという……。

 

 ただ。この時はジョニィにはジャイロがいたので、見捨てられなかったというのが個人的にはポイントで。

 

 単に強い人に助けてもらおう。ついていこう」という人間はその強い人が失敗したとみなすと離れていってしまうのですが。

 共に闘っている、つまりどちらが優秀とか、どちらがどちらを助けているとかではない、強いて言うなら助け合いをしている人間は途中で逃げない、というか逃げられないんですよね。自分の闘いでもあるから。

 

 だから僕も、基本的に「誰かに助けてもらう」あるいは「誰かを助ける」ではなく「誰かと助け合う」ことを重視していたりします。

 

「選ばれた」……「奇跡」だよ ジャイロ・ツェペリ(第14巻)

 

 ジャイロとジョニィを狙って現れたウェカピがジャイロに敗北した際に言った台詞。

 お互いに実力を限界まで出し、戦った際に、最後に「戦いによって起こった水しぶきが雪になった」という理由でジャイロが勝利し。

 それについて、ウェカピポが言った言葉なのですが。

 

 この辺りの哲学的なテーマが『SBR』の魅力で。

 

 よくある展開だと「強い意志が運命を切り開く」という風になるのですが。

SBR』では主人公達と同じぐらい強い意志を持った敵がこの回のウェカピポ含め多数出てくるので。

 じゃあ「強い意志VS強い意志」になったらどっちの運命が勝つのかとなると、そこに〈奇跡〉の要素が入ってきてしまう。

 

 なら結局は単なる〈運がいい奴〉*5〈偶然〉で決まるのかというと、ここでウェカピポが言うように〈奇跡〉〈選ばれた〉ものであるという事で……。

 

 このエピソードの前から『SBR』では「ネットにひっかかったボール」という例えが出てきていて。

 つまりテニスのネットに引っかかったボールが、どちらのコートに落ちるかは誰にもわからないというような事なのですが。

 

  果たして、最後を決めるのは何なのか。

 これは深いテーマだなと個人的には思っています。

 

心が迷ったのなら 撃つのはやめなさい(第15巻)

 

 スティールボールランレースの真の目的はアメリカ大陸に散らばった〈聖人の遺体〉を集める事なのですが。

 敵との戦いの際に、その遺体の主*6がジョニィに語り掛けた台詞。

 

 これ。単に「迷ったらやめろ」だけなら「迷っているぐらいならやれ」ともいえるのですが。

心が〉とついているので、頭で迷っているのとはレベルが違うのだろうと。

 

「一番の近道は遠回りだった」。「遠回りこそが俺の最短の道だった」(第21巻)

 

 物語上の最大の敵であるヴァレンタイン大統領に自分は敗北すると悟ったジャイロが、ジョニィにその攻略のヒントを伝えるために贈った言葉

 同時に、ここまでのスティールボールランレースについての言葉でもあります。

 

 かなり深いメッセージであって、正直、すぐにわかりやすく説明するのは困難なのですが……。

 考え方次第では人生自体〈死〉をゴールとすれば巨大な遠回りであって、しかしじゃあその遠回りがいらないかといえばまったくそうではない訳で。

 まあ、遠回りしなければ手に入らないものもあるので、決して短いルートを通ることが正しい訳じゃあないかと。

 

 ちなみに。この言葉で連想できることわざ「急がば回れ」は「琵琶湖を渡るなら回った方がよい」という事なのですが。

SBR』では湖にある原住民の道を発見して渡るシーンがあったりするので、何か面白い気がしています。

 

 あと、個人的には。

 自分の大切な人から最後に貰った言葉が「遠回りも悪くない」だったりするので。

 この辺りも、気にいっている理由になっています。

 

新しい時代の幕開けの時には必ず立ち向かわなくてはならない「試練」がある。「試練」には必ず、「戦い」があり「流される血」がある。「試練」は「強敵」であるほど良い…(第22巻)

 

 名言としてのラストは物語上の最大の敵、ヴァレンタイン大統領の言葉から。

 ここで大統領が言っている「試練」「戦争」やその代わりになるものとして大統領も開催に力を貸していたスティールボールランレースの事で。

 もし、その試練が毎回人の命が犠牲になるものであれば、この名言はどうなのかというのもあるのですが。

 

 一方で、自分の人生において、大きな変化を必要とするときには。

 周囲の反対などの試練があるし、そしてそれに挑むための戦いがある。

 そして比喩的な意味では流される血も自他ともにある可能性も高いし、巨大な変化を望むのならば当然相手もまた強敵になる。

 

 と考えると。

 自分が困難にぶつかったときに、試練なのだと考えるのは前向きなのかもしれない。

 なんて思ったのが気に入っている理由です。

 

 ちなみに、困難を〈試練〉を言い換えるのは第5部の敵のボスであるディアボロも言っているのだけれど。

 あちらは「試練は強敵であるほど良い」とまでは言っていないので。

 

最近、気になる事は「パフォーマンス」をする人たちの存在。(第23巻)

 

 本のカバーに書かれた作者コメントなので、名言以外になるけれども。

 この巻の作者コメント全般がかなり気になっていたので。

 

 僕自身が「色々なことをする」タイプの人間なので。

 このコメントの中の「色々な分野にまたがろうとして、ひとつの事を黙って極めようとしない」などの部分が、僕自身のやり方は良くないのだろうか? と結構考えさせられたというのがあります。

 

 ただ、一方で。

 最後の部分に「相反する目的がひとつになるとは考えられない」とあり。

 自分の場合は、目的自体は一つで、そこに対していくつもの事をやっているので、ここでいう〈「パフォーマンス」をする人〉とは違うのだろうか? とも思っていまして。

 また最初にあるようにこの〈「パフォーマンス」をする人〉の目的は話題の中心になる事』らしい*7ので、この点でも僕とは違うのかもしれないかと。

 

 で、悩んだ結果。

 僕のやっている事、やりたいことをこの『SBR』の登場人物で例えるとスティール氏になると気がつき。

 そしてこのスティール氏は決して悪い方には描かれていなかった、むしろ良いキャラとして描かれているように感じるので。

 

 まあ、別にこのまま進んでも問題はないだろうと。

 思うようにしたというのがあります。

 

 と、いう訳で。

 かなり長くなりましたが*8名言集でした。

 

 最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

 そしてお疲れさまでした!!

f:id:mugiryu:20170430145225j:plain

そして物語は先に進む!!

*1:スティール氏がスティールボールランレースについて解説した後に発した台詞。一応補足するとレースのシンボルが聖火ならぬ聖氷(南極から運ばれた)になっており〈氷(アイス)〉とかかったダジャレになっている

*2:SBR』は『ジョジョ』の第7部という事になっている

*3:そもそも徒歩旅行を考えた理由の一つが乗り物の運転が特異でないからなのですが

*4:呼吸と血液の流れをつかい、生命エネルギーを武器とする技術〈波紋〉を使う戦士の事

*5:ちなみに、レースには「運が強い」という能力を持ったポコロコという人物も参加していたのですが。彼は運が強かったためにレースの裏で行われていた〈聖人の遺体〉を巡った戦いに巻き込まれず、結果として序盤を除いて物語に全く絡んでこなかったりしています

*6:具体的な正体は不明ですが、ジョニィは〈イエス様〉と推測したりもしている

*7:そもそもこの〈「パフォーマンス」をする人〉は才能豊からしいけれど、僕は才能豊かではない。才能豊かだったら30歳までこんな収入の少ない生活はしていない

*8:このブログについている文字数カウントでは5700文字を超えている