麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

岡本太郎が好きなので

『自分の中に毒を持て』を読む

〈常識人間〉はとっくに捨てているけれど

 この日は岡本太郎の本自分の中に毒を持て あなたは"常識人間”を捨てられるかを読んでいました。

 この本、実際3回以上は読んでいるのですが。

 まあ、久しぶりに読んだので、ちょっとだけ感想を書こうかと。

 

 自分は、この本を読んで、岡本太郎と僕自身の価値観が非常に近いと思ったことがあり、今でも大体この本の価値観には共感できるのだけれど。

 一方、最近、コーチンというものを少し知って、この本に書かれている事と類似する点が多く、その点でも面白く感じました。

 

 特に、危険な道を選ぶという部分。

 この場合、〈危険な道〉というのは単に危ないだけではなく、本当は自分が進みたい道であるという事なのですが。

 そちらに進むというのがコーチングでは〈やりたいこと〉の方を選ぶというのに似ているかと思いました。

 

 後、個人的に〈冒険〉についての部分に興味を持ったというのもあります。

 自分がジョジョの奇妙な冒険が好きなので。

 

 この本では、一時的に危険に身をさらすだけの〈冒険〉に対しては否定的な意見が書かれていて、人生が即冒険であるべきだというような事が書いてあるのです。

 で、『ジョジョ』の登場人物も、物語としては一応、危険に巻き込まれそれを乗り越えようとするという形ですが。

 

 彼らが例え物語で扱っているような危機を乗り越えたからと言って、その後の人生において危険に挑まない生き方をするとは到底思えないので。

ジョジョ』でいうところの〈冒険〉とこの価値観は似ているのでは……とも思いました。

 

 後は岡本太郎が小学生の時、先生が〈四〉という漢字が書ける人に手を挙げさせたので、手を挙げて黒板で書いて見せたところ、書き順が違う事で怒られた経験があり。

 それ以来、先生だからという理由で相手を信用をしなくなったというエピソードに共感を覚えました。

 

 僕自身、小学校低学年時の先生に、銀紙を丸めて、光の反射を利用して作品をつくろうとしていたら「紙を丸めるなんて勿体ない」と怒られて以来。

 あまり先生に対して、先生だからという理由で正しいとか、そういう風には思っていないのがその理由です。

 

 ちなみに。

 妹の話では「白いクレヨンで白い画用紙に絵を描いている」事を注意する先生までいるらしく。

 僕なら「マレーヴィチの『白の上に白』を連想させて面白い」というのに……なんて思いました。

 

 後は……恋愛観ですかね。

 僕は*1特殊な家庭環境で育ったので、恋愛観が世間一般と結構ずれているのですが。

 岡本太郎*2の恋愛観は結構、自分のものと一致している部分が多く、気にいっています。

 

 ただ。

 この本で書かれている部分で唯一価値観が違うのは〈幸せ〉に関してで。

 

 岡本太郎自分や、その周りの人が幸せだったからといっても、世界には苦しんでいる人がいるのだから、自分たちだけ幸せで喜んでいるのは卑しいというような事を書いているのですが。

 

 僕は自分自身が幸せではない人間は、相手の不幸を嘆くことも、また手を差し出すこともできないのではないか?

 あるいは自分が〈不幸〉になって相手を幸せにしても、それを「正しい」としたら結果的には「自己犠牲は正しい」という価値観を広めてしまうのではないか?

 

 と、考えているので。

 自分自身が〈幸せ〉になること自体は悪い事だと思っていないというのがあります。

 

 と、まあ。

 こんな感じで、岡本太郎の本を紹介しましたが。

 他にも読んでもらいたい部分が非常に多く、また岡本太郎の価値観を知るのにかなり適した本でもあると思うので、個人的にはおススメです。

 

 興味がある方は、是非、一度読んでみてくださいね!!

*1:自分の家庭の事なので、当然自分ではそうは思っていなかったが、周りから見たら特殊らしい

*2:彼の場合、母親が愛人を作り、父親がそれを認め、父・母・母の愛人・太郎で生活していたりもした