麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

『キングコング: 髑髏島の巨神』を観に行く

怪獣より怖いのは……

予想以上に面白かった!!

 

 さて、この日は映画を二本見てきました!!

 まずは最初にみ見た『キングコング: 髑髏島の巨神』の感想を。

 

 実は僕は。

キングコング』は今まで一作も見ていなかったりします。

 また、今回の映画は日本の怪獣と、アメリカなどのモンスター、どちらの要素もあるような感じで、どちらかと言えばモンスター映画に近い部分も多かったのですが。

 このモンスター映画も僕はほとんど見ていないので、その比較はちょっと難しいかなとも思います。

 

 ただ。個人的には

 生物っぽさが強いのが西洋型のモンスターで、神話や伝説の怪物に近いのが日本の怪獣というようなイメージがあり、それでいくとモンスターよりかなぁ……という感じはしました。

 ただ、キングコングも含め、作中の巨大生物はおそらくは現在の科学常識に収まらない部分が多々ある気もするので、それを考慮すると怪獣とも言える気もします。

 

 自分が〈怪獣〉と判断する超常的な力というのは炎や光線などを出したりするだけでなく。

 本来なら立ち上がることが不可能な大きさ重さなのに存在しているなどの面も入るので……*1まあ、この辺り考えると色々と面白いのですが、今回はやめておきます。

 

 で、そのキングコングですが。

 作中の巨大生物の中で島民からあるいは島の王として崇められており、単なるパワーだけでなく、優しさ知性を感じさせる存在になっています。

 特に自分は、キングコングは作中の巨大生物の中では唯一、道具を利用していたところに、単なるパワーで暴れる怪物とは違うという印象を受けました。

 

 個人的には島に到着した主人公達の乗ったヘリをコングが退治する場面について。

 あの場面ではまだ何故コングが暴れているか明らかになっておらず、主人公たち人間に害をなす敵にも思える描き方なのですが(実際、この場面で多数の死者が出ている)。

 ヘリにものを投げつけて撃墜したりもしており、その命中率がかなり高いあたりで僕は「このコングは単に力任せではなく、道具を使い、しかも命中する軌道を予測できるのか」と思ったというのもあります。

 

 で、このコングが暴れていた理由は。

 島に住むスカル・クローラーという足のない凶暴なトカゲがヘリが調査のために落としたサイズミック爆弾によって目覚めてしまうためだったのですが。

 そうとは知らないパッカード大佐はコングを部下の仇として認識し、最後まで大佐はコング抹殺のために行動してしまうという……。

 

 実のところ。

 大佐達は髑髏島を〈巨大生物のいる危険な島〉と知らされずに連れてこられているので、本来なら彼らに説明をしないで雇った人間を責めるべきなのですが。

 彼らを雇った博士は途中でスカル・クローラーに捕食されてしまい、責めるべき明確な敵がいなくなってしまったという事もあったのか。

 気がついたら〈自分たちをこんな状況に送り込んだ奴ら〉ではなく〈部下を殺したコング〉が敵になってしまっているという。

 

 どうも、この辺り。

 上に半ば騙されて危険な場所に連れて行かれ、そして現地の人とトラブルになり、最終的に現地の人が敵という事になってしまうというのは。

 戦争とか、その他社会の問題を意識している感じもして、結構興味を持ちました。

 

 まあ、この映画が怪獣映画でありながら戦争を扱っている*2というのは。

 舞台が1973年のアメリカがベトナム戦争から撤退した時で、作品の序盤ではそういった要素がはっきりと描かれている事や。

 この髑髏島には第二次大戦中に、アメリカ兵と日本兵が飛行機の墜落によって降り立っていて。しかも、二人は敵同士であったが島で生活するうちに親友になっていたというエピソードもあるので*3

 

 戦争によって敵対しなくてもよい者が敵になった

 逆に戦争から解放された結果、敵であった者同士が友となったりするというのが、映画のテーマにあるのではないかと思って見ていました。

 

 更に。この戦争という要素に。

 コングなど島の巨大生物を野生自然と考えると。

 戦争人間同士の殺し合いという意味での悪である他に、環境破壊としての悪でもあるという要素を描いているとも感じました。

 まあ物語の時代と大きくかかわるベトナム戦争が、枯葉剤やナパーム弾によって環境破壊もしたというのもあるので、それはテーマとして大きいのかもしれません*4

 

 まあ、こんな感じで。

 怪獣、あるいはモンスター映画であると同時に、戦争を扱った映画としても魅力的な作品だったのですが。

 

 ラストに〈まだ他にも怪獣が〉という展開があって驚きました。

 いや、この手の映画で〈怪物による脅威は去っていなかった〉展開はお約束なので、それだけなら驚かないのですが。

 その怪獣たちが明らかに、かの有名な日本の怪獣達だったので……いや、続編がそうなるというのは聞いてはいたのですが。ああもはっきり描かれているとは。

 

 この先のコング対怪獣王の展開は非常に期待しています!!

*1:炎や光線にしても、大きさの問題にしても科学的に説明している作品もあるので、この部分まで考慮すると面白いが非常にややこしい事にもなる

*2:まあ日本の『ゴジラ』自体が戦争を扱った怪獣映画だけれども

*3:うちアメリカ兵マーロウは物語でも活躍する。一方、日本兵イカリは物語のメインエピソード前に亡くなってしまったらしい

*4:ちなみに、環境〈エコロジー〉を虐殺〈ジェノサイド〉したとして〈エコサイド〉と言われているというのをこの記事を書いていて知りました