麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

『モアナと伝説の海』を見る

ポリネシア文化が気になる!!

舞台モチーフはハワイ……だが

 昨日に続き観た映画の感想を。今日はモアナと伝説の海について。

 感想には当然ネタバレがあるので、気になる人は注意してください。

 

 この映画、舞台となっている島のモチーフはハワイで。

 主人公のモアナの名前の由来はハワイ語で〈太平洋

 相棒となるマウイは、ポリネシアの神話に登場する半神半人の名前そのままだったりします。

 

 で、このポリネシア文化。個人的には非常に気になっていまして。

 どうやら日本ポリネシア縄文時代に繋がりがあったらしいのです。

 

 ちょっと調べてみると。日本語の中にポリネシアの言葉が語源だと思われるものがあったり。また、ポリネシアの人の中には縄文人をルーツに持つと考えられる人々もいるそうで。

 この辺りについては現在、個人的にちょっと調べている最中だったりします。

 

 まあ、何故調べるようになったかと言えば。

 縄文土器に類似したデザインのものが、このポリネシアに存在するという話を聞いたことがあった事と。

 今回の『モアナと伝説の海』など探せばポリネシア系の神話をモチーフにした作品もあるのですが、まだ日本でメジャーな作品には使われていないからというのもあります。

 

 で、そんな『モアナと伝説の海』ですが。

 神話をモチーフにした作品というだけあって、かなり神話によく登場するパターンを意識して作られていた作品でもあったと思います。

 

 特にマウイに関しては貴種流離譚という「偉大な人間は最初何らかの理由で親から離されて育ち、その後人々に認められる偉業をなして英雄となる」というのをかなり意識していたように思えるし。

 

 溶岩の悪魔であるテ・カァが、マウイに心を抜かれたことで暴走している命の女神テ・フィティだったことは破壊神と創造神が同じだったり、日本における荒魂・和魂などを連想させました。

 

 ちなみに、マウイは人々を助けた伝説を持ちながら一方でテ・フィティの心を盗むという悪事も働いておりトリックスターであると同時に、作物や火をもたらした文化英雄でもあるのですが。

 これはどうやらそもそも元ネタになっているマウイがそういった要素を持つ半神として描かれているようです。

 

 また、神話類型というより物語類型に近いのかもしれませんが。

 主人公のモアナは生まれ故郷を旅立ち、試練を得て成長し、再び戻るという〈行って帰る物語の基本にかなり忠実であり。

 一方マウイが武器として持っている、神から与えられた釣り針を頼っていたが、途中で頼らなくなり成長したのは安心毛布を連想させ、そこも興味深かったです。

 

 後は、物語の最初の方で亡くなったが、その後はエイの精霊のような存在として登場するモアナの祖母・タラモアナに島の伝説を教え、船のありかも教え、そして島を出るきっかけを作ったという点では。

 神話・伝説で英雄に旅立つためのアイテムや知恵を授ける賢者のポジションに思えます。

 

 とまあ、こんな感じで。

 神話や伝説と照らし合わせてみると非常に面白い作品でした!!

 

 が、どうもこの作品、映画としてみると冒険もの・アクションもので。

 日本のテレビCMでやっていた方向性の作品とはちょっと違うんですよね……。

 

 作風は違いますがCMと本編の差は『ベイマックス』と同じような感じ*1というか……。

 

 まあ、自分は事前にその情報を知っていたので違和感なく楽しめましたが。

 そうでない人はどうだったのか。気になるところです。

*1:ベイマックス』は実際にみてみるとヒーローものである。そもそも原題は『Big Hero 6』であり、同名のアメコミ作品のアニメ版だったりする