麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

国立新美術館へ!! その2 

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草間彌生展へ!!

兎に角、作品が描きたくなる!!

 昨日に続いて、国立新美術館で作品を見た感想。今日は草間彌生展「わが永遠の魂」について。

 

 草間彌生さんの作品は、僕はいくつかの美術館で何作かは見たことがあったけど。

 今回のように草間彌生さんの作品ばかりを扱った展示会は初めてだったので、実はかなり楽しみにしていたというのがあったりしました!!

 

 なんというか。

 草間さんの作品の描き方というのは何か自分のやりたいことに似ている部分を感じるんですよね。

 僕自身、ひたすらキャンバスに模様を描いたりしているし。本当は一部屋丸ごと自分の描いた模様で埋め尽くしたりもしたいので。

 まあ、絵の方向性は当然違うのですが……非常に気になっている方だったりしていました。

 

 とはいっても、気になっているというだけであって、彼女についてあまり詳しくは知らないのですが。

 まあ、色々と書籍などがあるし、本人も本を書いているので、後々読んでいきたいかと思っています。

 

 で、作品展の感想を。

 ……中々感想を書きにくいというのがあります。

 いや、なんというか、パワーはあるのだけれど言語化するのが難しい*1というか。

 まあ、とにかく。見ていて自分も絵を描きたくなるような展示だというのが最初の感想です!!

 

 特に、最初のコーナー。

 ここに連作の「わが永遠の魂」がずらりと並んでいるのですが。

 ここは、もう、空間そのものが作品というか。そんな感じでした!!

 ちなみにここにあった作品は約130点ですべて日本初公開だったそうです。

 

 また、ここは写真撮影可能であったので。

 検索すればこのコーナーを撮影した写真などを見ることも可能だと思います。

 

 自分はそうとは知らずスマホをロッカーに預けていたので撮影できていないのですが……。

 まあ、しっかり心に焼き付けたし、見たければ他の方が撮影した素晴らしい写真もあるので、別にいいかと。

 

 それと今回の作品展で気に入ったのは〈無限の鏡の間〉の〈生命の輝きに満ちて〉という作品で。

 これは壁が鏡でできた暗い部屋の中に無数の明かりがあり、その明かりが合わせ鏡によって無限に増殖しているというものです。

 ここは混雑などの関係で立ち止まって見ることはできませんでしたが。

 もしできるなら長時間とどまりたい空間だったりしました。

 

 さて、話がまた写真撮影のことに戻りますが。

 この作品展で写真撮影可能な場所が多いのは、草間彌生さんの作品には〈反復と増殖〉がテーマになっているものが多いからだろうか? などと思いました。

 つまり現在のスマホやデジカメを使えば。反復や増殖が簡単かつ素早くできるという事です。

 

 この写真や印刷によるオリジナルとコピーの関係は、20世紀以降の芸術では結構重要なテーマで。

 ヴァルター・ベンヤミンという人の複製技術時代の芸術という1936年に書かれた評論や。

 レディ・メイドという既製品を美術品として展示する手法*2

 既製品や有名人の写真をモチーフにしたポップアートの作品*3など、〈オリジナル/コピー〉のエピソードを語るとこれだけで恐ろしい量の文章になるのですが。

 今回は、この程度にしておこうと思います。

 

  まあ、あえて追加でいうならば。

 音楽の〈録音した街の音などを曲として利用〉とか、最近の小説にたまにある〈あえてコピー&ペーストを多用〉みたいなのはこの複製芸術の一部に入るのではないか?

 なんて、僕は思ったのですが……まあ、これについて僕は齧った程度の知識しかないので、この程度の意見にとどめておこうかと。

 

 で、話は戻って。

 現代はかつて(20世紀初頭から半ば)の複製芸術よりさらに複雑になっていて。 

 誰でもすぐに写真を撮り、しかもそれをネットで拡散できるという状態な訳ですが。

 これ、結果としてオリジナルの価値を上げていくんですよね。

 

 何せ〈みんなが見て、写真を撮り、ネットに載せる作品〉となれば、それを知って「現物が見たい」と考える人も多数現れる訳で。

 まあ、作家の方からしたら、オリジナルの価値とか、そういうのはあまり考えず、単に「多くの人に見てもらいたい」というだけかもしれないのですが。

 

 まあ、中にはネットとかで作品を見て満足しちゃう人もいるかもしれませんが。

 実物は大きさや質感など、複製では表現不可能な要素も多数含んでいるので、今回の展示に限らず、何かの作品に興味を持った人は是非、本物を見に行ってほしいと思っています。

 

 それと。

 ネット時代の、特にSNSが普及した現代においては複製とオリジナルの問題はさらにややこしくて。

 本来オリジナルは〈その時限りの体験で、複製は〈何度でも可能という感じだったのですが。

 SNSなどでリアルタイムで情報が入ると〈複製だがその時限りの体験〉も入ってくるので、この辺りはどうなっていくのか。気になっています*4

 

 と、話はかなり脱線しましたが。

 草間彌生展、非常に楽しかったです!!

 

……で、これを見て、自分もいい加減、この作品を完成させたいと思ったのですが。

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以前から僕が描いている作品なのですが……。

 

 なかなか時間がかかるというか……まあ、頑張りましょう!!

*1:文章を書いている人間としては「言葉にできないとかそれでいいのか」と思う一方、絵を描いている人間としては「言葉で全部説明出来たら絵なんて描かない」という気持ちもあり、複雑です

*2:マルセル・デュシャンという芸術家の〈泉〉という作品が有名。これは男性用小便器にサインをして、横向きに置いただけという作品。お金を払えばだれでも作品を出品できるアンデパンダン展に出品したところ拒否されたというエピソードがある

*3:アンディ・ウォーホルの作品が有名。彼はマリリン・モンローマイケル・ジャクソンのような有名人の写真を利用した作品や、キャンベル・スープ缶やブリロ・ボックスなどアメリカの日用品をモチーフにした作品を多数制作している

*4:絵画などに絞れば、現在だと制作状況をライブ映像で流したりもしているのが〈複製だけれどその時限り〉になるのかもしれません