麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

岡本太郎と赤と建築と

岡本太郎美術館にて

また岡本太郎作品を見る

 さて、一昨日は国立新美術館に向かった後、川崎市岡本太郎美術館に行っていまして。

 そこで常設展の岡本太郎―赤の衝動―」 と企画展の岡本太郎×建築」展を見ていました!!

 今回は作品の紹介……というより、個人的な感想を。

 

 まず岡本太郎―赤の衝動―」について。

 岡本太郎〈血〉〈太陽〉〈炎〉を連想させるため気に入っていて、好きな色を聞かれるとと答えていたといいます。

 まあ、岡本太郎と赤については以前僕のブログで2回ほど触れていたりするのですが。

 

 この辺りで。

 今日は色々 - 麦粒雑記

 

 太陽の塔です!! - 麦粒雑記

 

 今回は岡本太郎メキシコが好きだったという話をしようかと。

 岡本太郎パリにいた時代、絵画だけではなく、哲学民俗学についても学んでおりパリ大学ソルボンヌ校にも通っていた事があったのですが。

 

 そんなパリ時代にどうやら古代メキシコの太陽崇拝の儀式を知ったらしいのです。 

 これはアステカマヤの生贄の儀式で、人間の血や心臓を太陽神に捧げるというものだったのですが。

 岡本太郎はそれを知って衝撃を受けたという話でした。

 

 また、岡本太郎古代メキシコの美術も好きだったらしく。

 冗談でメキシコというのは、なんて怪しからん所だ。何千年も前から断りもなく、私のイミテーションを作っているなんてと言ったりもしていたそうです。

 

 特にメキシコでは伝統的に骸骨のモチーフを多く使っており。

 現代でも死者の日と言われる死者を祀る祝祭においては派手な見た目の骸骨モチーフの人形や仮面などを飾ったりするのですが。

 岡本太郎作品にも骸骨っぽいものが出てくることがあり、特に、メキシコで制作されていた壁画である〈明日の神話〉に関しては中央の骸骨が非に特長的だったりします。

 

 で、そんなこともあって岡本太郎はかなりメキシコが好きだったようです。

 

 さて、話は変わりますが。生贄で心臓という話題が出た事で気になる事が。

 自分は結構、作品にハートマークを使う事が多いのですが、これは〈愛〉より〈心臓〉から〈生命〉のイメージで使っている事が多かったりします。

 

 で、このハートマーク。やはり世間的には女性のイメージが強いと思うのですが。

 近年では仮面ライダーのモチーフに使われた*1

 あるいはジョジョ』でも男性キャラクターがハートマークなどを身に着けている事が多い*2ので。

 個人的にはハートだから女性という訳ではないという感じもあったりします。

 

 で、この辺り。岡本太郎とハートについては……調べてみてもトランプのデザインくらいしか出てこないのでどうだったのかはちょっとわかりませんでした。

 

 それと〈太陽の塔〉のところで『ジョジョ』と『仮面ライダー』と岡本太郎の共通点を少し書きましたが。

 メキシコを中心に考えるとジョジョ』の最初はアステカ文明の族長が石仮面を使用して生贄の儀式を行っている場面から始まっていて。

 まさに岡本太郎が興味を持ったアステカの儀式と一致していたりします。

 

 一方『仮面ライダー』とメキシコはほとんど関係はありませんが。

 ドクロというモチーフなら、そもそも初代ライダーがバッタモチーフになったのは最初はドクロモチーフにしたかったのですが。

 ドクロはお茶の間にふさわしくないとして没になり、結果としてドクロに似た見た目だったバッタをモチーフにしたというのがあるので。

 その辺りから見ると、何か共通するものがあるのではないかという気もします。

 

 と、まあこんな訳で。

 いろいろと考えることがあった展示だったりしました。

 

 一方、岡本太郎×建築」展について。

 岡本太郎屋外や公共施設で大勢の人が見るための〈パブリックアート〉を非常に多く制作しているので、その関係で建築とは関連があるとは思っていたけれども。

 そういった展示をやっていたので、これには興味を持ったりしました。

 

 ただ、僕自身があまり建築には詳しくないので、そんなに詳しくは書けないんですがね。

美の巨人たちをよく見ているのでル・コルビュジエ*3とか、あと岡本太郎関連だと『太陽の塔』の関連で丹下健三*4とか、名前は知っているのですが。

 建築にはそこまで詳しくないというか、そもそも建築物をアートとして見る機会が少ないというか……。

 この辺りは、今後、どこかで建築物をアートとして見るツアーとかがあったら参加したいのですがね。

 

 で、今回個人的に気になったのは、アントニン・レーモンドという人でした。

 彼はフランク・ロイド・ライト*5の元で学んだ建築家で。

 

 第一次大戦後に来日しており、日本で多数の建築を手掛けていることもあり日本を気に入っていたらしいのですが。

 第二次大戦中はアメリカの対日戦争協力者としての仕事もすることになってしまい、複雑な立場にあったようです。

 

 ただ、第二次大戦後、再び日本で活動していて、建築設計事務所を開設もしているので、かなりの数の作品が日本に存在していたりもします。

 

 おそらく。

 今回の展示を見なければ当面、アントニン・レーモンドについて僕が興味を持つことがなかったので、彼の事を知っただけでも今回の展示を鑑賞することができて良かったと思いました。

 

 そして、今後は。

 いろいろな建築を作品として鑑賞していきたいかとも思っています。

 何せ、建築を作品として鑑賞できるようになれば、散歩をする楽しみがまた増えますから。

 

 その際はその建築に関して、できたらこのブログでも紹介できたら面白いのですが……そのためには多少、学ばないとなぁ……という感じです。

 

 まあ、学ぶことは好き、というより生き甲斐の一つなのでそれ自体は苦ではないのですが。ちょっと時間がかかるかもしれませんね。

*1:仮面ライダー剣』はライダーがトランプをモチーフにしており、ハートをモチーフにした〈仮面ライダーカリス〉がいる。また『仮面ライダードライブ』には心臓をモチーフにしたロイミュード(『ドライブ』における怪人)のボスクラスが〈ハートロイミュード〉であり、後に〈仮面ライダーハート〉にもなっている。ちなみにカリス、ハートどちらも男性である

*2:おそらくこれは血液からのイメージもあると思われる。ちなみに第三部のDIOは敵のボスだがハートデザインのものをいくつか身に着けていたりもする

*3:最近、日本の国立西洋美術館を含めた彼の作品群が世界遺産に登録されたため、日本の一般の人も名前は聞いたことがあるかと。ちなみに、近代建築の三大巨匠だったりもします

*4:お祭り広場の大屋根の設計をしたのが丹下健三。ちなみに、当初『太陽の塔』を建てる計画がなかったため、後からあの部分に穴を開ける形に設計し直したという

*5:近代建築の三大巨匠の一人。先に紹介したル・コルビュジエミース・ファン・デル・ローエが三大巨匠。彼らにヴァルター・グロピウスを加えて四大巨匠とすることもある。ちなみに『ジョジョ』第8部『ジョジョリオン』の主要舞台の一つである東方邸は彼の建築がモデルである