麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

フィクションにおける男女の描き方

結構複雑な問題かも

スーパー戦隊』と『プリキュア』の比較とか

 この日の朝「未だに男女の役割分担みたいなのがあるのは『スーパー戦隊』の影響もあるのでは?」という意見と。

 それに対して「現在は『スーパー戦隊』でも様々な女性ヒーローがいる」という反論を読んだり。

 

 また、午後には「何故『スーパー戦隊』のメンバーは変身後も名前で呼ぶけれど、『プリキュア』は変身後で名前を変えて呼ぶのか?」という話題をTwitterで色々話していたりして。

 

 このあたりの男女の描き方の違いについて、ちょっと気になったので。

 あまりまとまりはないですが、個人的に思ったことを書いてみようかと。

 

 まずスーパー戦隊』や『仮面ライダー』の女性ヒーローに関して。

 これを単なる「男らしさ、女らしさ」という思想的な面だけで見ると厄介で。

 実際には「おもちゃの売り上げ」というのがあり、かつて特撮で「女性ヒーロー専用武器などが全く売れなかった」という例もあるので。

 それを考えると男性的な雰囲気な女性戦士は登場させにくいのでは? というのがあります。

 

 特に、たとえ性格的にはボーイッシュなタイプでも、変身後は女性が変身しているとわかるようなデザインになっているので。

 このあたりが今後どうなるのかというのは気になります。

 ここには単なる性別的役割とか以外に、顔が隠れる状態で、視聴者の女児が感情移入しやすいように女性だとわかるデザインにしているというのもあるかとは思っています。

 

 ただ、僕自身としては「変身解いたら『お前、女だったのか⁉』と言われるようなデザインのヒーローが活躍する作品」を非常に見てみたいので。

 実際に作っていたりする点もあります。

 

 というわけで、ここでちょっと宣伝として。そういう小説の第1弾である魔法少女グレンオー』の序章を。

 「『超魔法少女グレンオー』 序章」/「窓井来足」の小説 [pixiv]

 

 ちなみに、かつて描いたデザインで、あまりうまくはないのですが。

 主人公の超魔法少女グレンオーはこんな感じです。

f:id:mugiryu:20170809094431j:plain

 グレンなのにピンクなのは、今後の作中でちゃんと説明が入るのと。

 今回は一応は〈魔法少女〉なのでステレオタイプの魔法少女としてハートとか花をモチーフにしていますが、今後は完全に男性的なモチーフ*1だけの女性ヒーローも作ろうと思っています。

 

 と、話を戻すと。

 男性的な女性ヒーローはほとんどいないですが、僕はそういうヒーローを作りたいという事です。

 

 で、次にスーパー戦隊』と『プリキュアに関して。

スーパー戦隊』は先のTwitterでやり取りした方から「戦隊も当初はスパイブームなどの関係でコードネームで呼んでいたが、『鳥人戦隊ジェットマン』から変身後も名前で呼ぶようになった」というのを聞きました。

 

 ただ、一方『プリキュア』に関しては。

 一貫して、プリキュアの活動は周りの人には秘密」というのがあり、これが変身後は名前では呼ばないというのにつながっているという話になり。

 

 何故、彼女たちの正体は秘密なのかと考えると。

 ストーリー的には男児向けヒーローは大体が大人で、危険な戦いは自己責任だけど、女児向けのヒーロー*2は大体が学生つまり子供で、危険な戦いがばれると親や教師、保護者に止められる」

 というのが、あるかと僕は思っていて。

 

 ただ、そうすると何故「女児向けヒーローは年齢が比較的ターゲット層に近い、中学生などになり、男児向けヒーローは大人なのか」*3というのが疑問で。

 

 さらに追加すると。

 女児向けヒーローの主要な大人の女性キャラが、親などを除くと大抵「悪の敵幹部か、女性ヒーローに力を授けたりするような存在」くらいになってくるのも気になります。

 

 そして、女児に職業についてのあこがれがないかといえばそうでもなく、今年などはパティシエを扱っているし、将来の夢という方で仕事の話題が出るエピソードもプリキュアには結構あるので。

 これは〈中学生〉というよりは〈中学生ぐらいの年齢〉を扱っているから結果的に中学生なのだと思います。

 

 で、これに関して。子供向けという枠を取り払うと。

「おじさんだけど中身が子供みたいなキャラクター」「おばさんだけど中身が子供みたいなキャラクター」より多い印象があったり。

 

 一方〈ロリバアア〉と言われる「見た目は少女だが、実年齢などが大人(というか100歳以上とかの超高齢)」と言われるキャラが。

〈ショタジジイ〉と言われるキャラより数の面でどちらが多いかはわかりませんが、少なくとも言葉としては定着しているというのがあり。

 

 少なくともフィクションにおいては少女の方が大人の女性より需要があるのではとか。

 男は大人になっても、中身が子供っぽいのも認められるのではとか。

 そんな感じもして、これが文化的な性差なのか、それとも生物学的側面もあるのか。非常に気になるところですが。

 

 ……一方で、僕はカッコいいおばさん、あるいはおばあさんキャラも好きだったりします。少年漫画とかだと主人公やその仲間の師匠とか、育ての親とかにたまにいるタイプです。

 

 まあ、そんなわけで。

 ちょっとこんなのも意識しつつ、今後は先の『超魔法少女グレンオー』なども描いていこうかな? と思っています。

 

 あと最後に。

 この話題を書いていたらかつて読んだ戦闘美少女の精神分析という本の内容を思い出しました。

 が、出てから10年以上たっている本なので、今の世間に合う内容かと言われるとちょっと疑問もありますが。

 

  軽く調べたら、この手のフィクションにおける男女の扱いの違いを書いた本が、この本の後にも多数出ているようなので。

 ちょっと読んでみたいと思っています。

 

【追記:2017年8月12日】

 男児向けヒーローで子供の作品はほぼないと書きましたが、よく考えると『烈車戦隊トッキュウジャー』がそうだったりします。

 が、あの設定は逆に男児向けヒーローが戦うのには大人にならなければいけない」という例としても考えさせられる部分があるので。

 このあたりもちょっと考察する対象に入れたいですね。

*1:面白いのは『平成ライダー』だと、女性的モチーフとして扱われやすいハートやフルーツなどを元にした男性ヒーローが多数登場していることで。この点についてもいずれ考察はしたいと思います

*2:ヒロインではなくあくまでヒーロー扱いです

*3:電光超人グリッドマン』が中学生だったり『宇宙戦隊キュウレンジャー』の小太郎のようにメンバー中に子供がいる例もありますが、大体が高校生以上かと。学生を扱った『高速戦隊ターボレンジャー』『電磁戦隊メガレンジャー』『仮面ライダーフォーゼ』とどれも高校生です。この辺りはさらに「実写で、役者さんが幼く見えない年齢」というのもあるかとは思います