麦粒雑記

麦粒(ムギリュウ)が日々の出来事をあれこれ綴るブログ。

実写版『ジョジョ』を見る

話としてはちゃんと『ジョジョ』をしていた

のだが、ちょっと宣伝が……

 前回の木曜日に映画を3作、2回見ていまして。そのうち1本がジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』でした。

 

 さて、まずネタバレありの感想前に。

 

 漫画やアニメ原作の実写映画だと「キャラクターや設定を借りてきただけの話題作りの駄作」みたいな作品もありますが。

 この映画に関しては、実写は実写でちゃんとした作品であり、同時にストーリーに関して細かいところは違っても、ちゃんと『ジョジョ』のテーマに沿った話だった

 と自分自身は感じていて、「ストーリーが心配」という方はその辺りは大丈夫なので見て欲しいかというのはあります*1。もちろん、僕という一ファンの意見なのですが。

 

 また、当初宣伝などで気になっていた仗助達がただのコスプレではないかということも。

 あの紫色の学ランは「スタンドが出た際の演出」ぐらいしか登場せず、普段は黒いものを着ていたので、そんなに気になりませんでした。

 

 ただ、ちょっと承太郎の服装は気になったのですが。あの服装は、そもそも実写だとどうやってもコスプレみたいになり(髪と一体化した帽子などが特に)。

 かといってコスプレではないようにすると逆に承太郎ではなくなるので。この点に関しては漫画のキャラとしてデザインされた承太郎と、実際の服装の差の関係であれが限界か……とは思いました*2

 

 なので全体的には良かったのですが。

 僕が見た後に公式のTwitterなどでラストの展開に関して思いっきりネタバレしていて、しかもそこが映画オリジナルシーンなので。

 果たして広報は何を考えているのか……というのはあります。

 

 というわけで。

 ここからはネタバレありの感想を。

 

 まず、ジョジョ』第4部なのでスタンドバトルが当然、見せ場の一つなのですが。

 個人的には単体の人型スタンドより、敵の一人である虹村形兆が使うバッド・カンパニーがカッコよかったというのがあります。

 

 バッド・カンパニーというのは、ミニチュア軍隊のスタンドで、歩兵や戦車、ヘリなどがミニチュアサイズで出現するのですが。

 それが薄暗い建物の中で襲ってくるというのがまずカッコよく。

 主人公達との戦いはある意味「ミニサイズの怪獣対軍隊」なのですが。実際には仗助が巨大なわけではないので当然、仗助は素早く動くため。

 怪獣映画とはまた違った迫力があるという。

 

 他のスタンドももちろんカッコよかったのですが。もし、映画で一番魅力を感じたスタンドとなると、僕はバッド・カンパニー推したいと思います。

 

 で、ストーリーについて

 基本的には第4部の虹村形兆辺りまでを原作に沿って、ただし一部エピソードを変更あるいはカットしているのですが。

 形兆の最期に関してはまるっきり違う、というか別の人が始末した形になっていました。

 

 おそらくこれは仗助の血縁上の父であるジョセフ(第2部の主人公で第3部でも承太郎の祖父として活躍)が、〈第4部〉からのこの映画だと話がややこしくなる関係でおそらく登場しない形になっている可能性があり。

 その関係でジョセフを第4部の舞台となる杜王町に呼ぶきっかけになった音石明も登場しないからでは……と、思っています。

 

 また、虹村家の屋敷の中でエコーズが孵化をしたので(ただし能力は使用していない)。小林玉美も登場しない可能性は高いと思っています。

 これについて、当然賛否両論ありますが、僕は原作のエピソードをすべてそのまま描くと実写映画では無理があるので、仕方がないとは思います。

 とはいえ、ファンとしては例えば。トニオさんの話はカットしても通るけど、せめてスピンオフかなんかで見てみたい……とか、そういうのはあります。

 

 で、それでも『ジョジョ』のテーマである「血縁」や「受け継ぐ」というのは描かれていて。

 今回の場合、ジョセフという方面の親子関係がないためか、原作以上に「仗助と良平」の関係が強く描かれていました。

 これは、おそらくこの実写の方では仗助の祖父の良平が「育ての父」という意味で仗助の父親扱いになるような感じなのだと自分は思っています。

 

 これに関して。

 第1章の強敵であるアンジェロに「最初に殺害したのは自分の父親だった」という設定が加わっていることもあって。

 仗助と良平、アンジェロの親子関係、虹村兄弟と父、そして吉良親子という形で。何かと「父と息子」というモチーフが繰り返されるようになっていて。

 

 父と子というのがこの実写版の方のテーマになっているのは〈第4部〉という『ジョジョ』の一部分だけを扱った場合〈先祖代々〉よりも〈親子〉の方が「血縁」や「受け継ぐ」というテーマを視聴者にわかりやすく伝えられるからの気もします。

 

 それと最後に気になった台詞で。

「重力」と「運命」という言葉が登場する場面があったのですが。

「出会いとは重力」の方に関しては第6部のプッチ神父の台詞と類似していてちょっと気になりました。

 単に人同士が運命的に引き合うという意味だけなら「引力」の方を使いそうなので、これは意図的にやっているのではないかという……

 

 ただ、第4部でも重力を使うスタンド、運命に関するスタンドが登場するので、もしかしたら今後このあたりで何か展開が漫画と変わるのでは……とも思っています。

 

 まあ、変わったとしてもそれが面白ければ自分としてはありなのですが。

 実写は「漫画の再現」ではなく「実写版という別の作品」として楽しんでいるので。

 

 ただし、それは『ジョジョ』原作のテーマと一致し、かつ作品として魅力的ならばOKという事なので。

 この辺りは、ファンとしては是非、良い作品を作ってもらいたいというところです。

 

 というわけでこの映画は続編が作られてほしいので、見に行ってほしい映画であったりもします。

 特に見に行くか迷っている『ジョジョ』ファンの人は、是非行ってみてください。

*1:ジョジョ』に関しては「漫画の実写は失敗作が多い」ということ以外に「『ジョジョ』第一部の劇場版は散々だった」というのもあったりする気もします。あれは自分も見に行きましたがちょっと酷かったので。ただ、今回の映画はあれとは違いちゃんと話として楽しめるので、大丈夫だとは言いたいです

*2:承太郎に関しては、漫画版が若すぎる見た目なので、その辺りで実写だと違和感があったというのもありますが、これも仕方がないかと